SSブログ

野鳥のひな [日記]

買い物から帰ってくると、マンション横の道の真ん中に一羽のひなが、チチ、チチと鳴いていた。巣から落ちたのか、親からはぐれたのか…。

近づいて見てみると、ようやく羽根が生え揃ったくらいで、ヨチヨチ歩きはできるけど、飛ぶことはできない…。人間を怖がって塀の方に逃げるも、こっちが離れるとまた道の真ん中に這い出してきて、チチ、チチと鳴いている。

本能的に、道の真ん中に出て来た方が空から見下ろす親鳥に見つけてもらいやすいということを知っているのか?

しばらく遠くから見守っていたけど、自転車が通ったり、散歩の犬様が近寄って来たりと、こっちがハラハラ。

一旦、親鳥らしきのが下りてきたけど、すぐどこかにいってしまう。

とりあえず、飛べるようになるまで、家で保護してあげた方がいいのかな?

家に電話して、子供に靴箱を持って来させ、そっと中に入れる。大きさは、ゴルフボールより少し大きいくらいか。

鳥のエサなんて家にあるわけもなく、急いで近くのスーパーに自転車を走らせる。

まだ小さいからそのままでは無理かもと、水に浸してあげてみるけど、怖がってか、隅の方でじっとしたまま。

しばらくそっとしておいた方がいいかなと思い、リビングから一番遠いへやに置いてドアを閉めるも、そのうちまたチチ、チチ、と親鳥を呼んでいるみたい。

インターネットで、「野鳥、ひな、保護」と検索すると、
出て来るページは、どれも、勝手にひなを誘拐しないでください、とか、あなたの見えないところで親鳥がちゃんと待っています、とか、そんなページばかり。

家族で相談した結果、やっぱり自然のものは自然に、ということで、とりあえず人が通らない植栽の茂みに置いておいて、しばらくしてもまだ独ぼっちなら保護しようと。

外に出て、さっきいたところから一番近いところにある安全そうな茂みに離し、遠くから様子を見ていると、またチチ、チチ、と鳴き出し、でも、それに呼応するかのように、空から親鳥のチチ、という声が聞こえてきます。

親鳥は、周りを警戒し、電線から高い木の枝に、そしてそこから低い木の枝に、そして茂みに、とようやくひなのもとに。

再会できてよかったね。そして、自分も誘拐犯にならずに済んだ。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。